オリーブの木

日当たりと風通しの良い環境を好むので屋外の管理に適しているため、お庭のシンボルツリーとして人気があります。室内で育てる場合は、週に数回、屋外に出して日光と風に当てましょう。必ず水はけのよい土を使用し温度管理と水やりの頻度に注意してください。

春～秋の生育期は表土が乾いたらたっぷり与えてください。夏は水枯れに注意が必要です。冬は乾燥気味にします。表土が乾いてから2～3日後に与えてください。地植えの場合は根付いたらほどんど水やりの管理は必要なく、自然の雨水で十分です。ただし雨に当たると受粉しにくくなるので、花実をつけたい場合は、雨をしのげる場所で育てる方が良いでしょう。

品種によってスリムな直立型と、枝が横に広がる開帳型があります。例えば、チプレッシーノは直立型、コロネイキは開帳型です。自生地では10mを超える大きさに生長しますが、剪定や植え替えで大きさは調整可能です。6号以下の樹形では実や花がつくまでに2年～4年ほどかかります。小枝が次々と生えるのでこまめな剪定をして、ていねいに時間をかけて生長を楽しみましょう。実をつけたい場合は2種類以上の品種を近くに植えてください。実の大きさは小型のものはオイル向き、大型のものは塩漬けなどの食用向きと言われています。

6号以下は春～秋に細枝が次々と生えてくるので、こまめに剪定しましょう。8号以上になると、太い枝に生長するので2～3月に剪定し樹形を整えます。地植えにして大きくなった樹形は生長が早いので年に2～3回剪定します。3月、6月、10月が最適期です。実をつけたい場合は春から伸びた枝に、翌年花実が付くので剪定しないように注意しましょう。15年以上の古木は花実のつきが悪くなるので、5年に1回を目安に樹形を刈り込んで小さくする強剪定を行います。

鉢植えで育てる場合は、3年に1回を目安に気候が安定している3月中旬～5月中旬に植え替えましょう。根詰まりをしている株は生育が悪くなるので、3年未満であっても植え替えてあげましょう。