寒中見舞いにはがきを送る理由

寒さの厳しい冬
親しい人の体調が気になりますよね
そんな時に贈る寒中見舞いは相手の気分を良くさせてくれます。
お供えやお見舞いの際に胡蝶蘭を贈ることは日本の伝統的文化として浸透していますが、それと同じく寒中見舞いにはがきを送ることは慣習となっています。しかし、寒中見舞いにどうしてはがきを送るのか、そしてどのように送れば良いのか理解している方は少ないと思います。そこで今回は寒中見舞いの正しいはがきの送り方について紹介します。まず寒中見舞いとは何でしょうか?
そもそも寒中見舞いって何なの?
寒中見舞いとは年賀状の時期が終る小寒から大寒(1月7日から節分の間)にかけて「寒いけど元気にしている?」と相手を気遣う挨拶状のことです。そのため、日本では伝統的な慣習となり、親しい人付き合いには欠かすことのできない大切な儀礼です。
また、「年賀状」を出し損ねてしまった場合や「喪中のお知らせ」を送り損ねてしまった相手から届いた年賀状の返事などの代わりとしても送ることができます。いずれにしても相手を気遣い敬う気持ちの表現には変わりがないので、ぜひ送ることをおすすめします。送り手ももらい手も嬉しい気持ちになることに間違いありません。
また、「年賀状」を出し損ねてしまった場合や「喪中のお知らせ」を送り損ねてしまった相手から届いた年賀状の返事などの代わりとしても送ることができます。いずれにしても相手を気遣い敬う気持ちの表現には変わりがないので、ぜひ送ることをおすすめします。送り手ももらい手も嬉しい気持ちになることに間違いありません。
寒中見舞いに送るはがきの種類~胡蝶蘭柄は失礼?~
寒中見舞いには、日本郵便の通常(官製)はがきを用います。通常はがきには、ヤマユリ・山桜・胡蝶蘭の三種類があります。ここで疑問なるのがどの柄を使えば使えば良いのかということです。自分の好きな柄を送ればいいのでは?と思っている方は、ご注意してください。基本的にはどれを送っても良いのですが、シーンによっては与える印象が異なるため失礼にあたることがあります。
特に「喪中などの年賀欠礼」の報告をかねた「寒中見舞い」でしたら「胡蝶蘭」を送ることが無難です。ヤマユリや山桜は華やかなデザインになっており、歓喜など嬉しい感情を表すため、喪中にはふさわしくありません。三種類の中でも「胡蝶蘭」が一番縁起よく、お悔やみのシーンにも使用できるので、失礼にはあたりません。
また、寒中見舞いには「私製はがき」も使えます。その際も、落ち着いたデザインが無難です。
特に「喪中などの年賀欠礼」の報告をかねた「寒中見舞い」でしたら「胡蝶蘭」を送ることが無難です。ヤマユリや山桜は華やかなデザインになっており、歓喜など嬉しい感情を表すため、喪中にはふさわしくありません。三種類の中でも「胡蝶蘭」が一番縁起よく、お悔やみのシーンにも使用できるので、失礼にはあたりません。
また、寒中見舞いには「私製はがき」も使えます。その際も、落ち着いたデザインが無難です。
寒中見舞いのはがきを贈る際にしてはいけないこと
寒中見舞いなどの慣習でどうしても気になってしまうのが、マナー違反をしてないかどうか。誰もが相手に失礼のない正しい送り方をしたいと思っていることと思います。では「寒中見舞い」の用途やマナー違反とは、どんなことでしょうか?以下で説明していきたいと思います。
寒中見舞いを贈るときの用途
冒頭でも少しふれていますが、寒中見舞いのはがきは季節のご挨拶のほかに、
などの場合に対しての返礼としても送ることができます。寒中見舞いは付き合いのある人に対して、送ることができるはがきであり、「お世話になっています」という感謝の気持ちを伝えることにもなりますので機会がある際には送ると良いでしょう
- 「年賀状を書かなかった」相手の返礼を松の内(1月7日)に送れなかった
- 「喪中を知らず」に年賀状を送ってしまった
- 「喪中のお知らせ」を書かなかった相手から年賀状が届いた
などの場合に対しての返礼としても送ることができます。寒中見舞いは付き合いのある人に対して、送ることができるはがきであり、「お世話になっています」という感謝の気持ちを伝えることにもなりますので機会がある際には送ると良いでしょう
喪中の寒中見舞いにマナー違反なこと
喪中の寒中見舞いにしてはいけないことは、年賀はがきを送ることです。日本では慣習として、身内がなくなった相手方に対して年賀はがきをおくることは、お祝いの気持ちを伝えることになるので、失礼にあたります。
例えば、年賀はがきなど少し多めに購入されることがあると思います。余ってはもったいないので、「寒中見舞い」などに回す方がいらっしゃいますが、非常に失礼なことになります。「親しき仲にも礼儀あり」と、「年賀状」の使用は避けて、「胡蝶蘭」の通常はがきを購入された方が送り手も嬉しい気持ちになります。
例えば、年賀はがきなど少し多めに購入されることがあると思います。余ってはもったいないので、「寒中見舞い」などに回す方がいらっしゃいますが、非常に失礼なことになります。「親しき仲にも礼儀あり」と、「年賀状」の使用は避けて、「胡蝶蘭」の通常はがきを購入された方が送り手も嬉しい気持ちになります。
寒中見舞いの正しい書き方 文例
「寒中見舞い」といっても、そうそう硬くなられずに、気持ちを伝えられることが出来れば良いので書き方は基本的に自由です。しかし、形式に基づき、失礼のないように書かなくてはならないお相手もいらっしゃいます。また、形式に当てはめた方が書きやすくなります。以下でいくつかのシーン別にふさわしい文例を紹介します。
寒中見舞いに書く内容の基本的な項目
寒中見舞いのはがきには最低限入れておくべき項目があります。
項目は五つあります。
以上の項目を満たして書けば、寒中見舞いとして捉えることができます。
項目は五つあります。
- 季節のあいさつ
- 時候の挨拶
- 年賀状のお礼や欠礼のお詫び
- 挨拶
- 日付
以上の項目を満たして書けば、寒中見舞いとして捉えることができます。
寒中見舞い 一般的な文例
季節の挨拶
寒中お見舞い申し上げます
時候の挨拶
極寒の折、皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
近況
昨年は大変お世話になりました。おかげ様でお正月は、家族全員風邪をひくことなく過ごせました。
気遣い
新年のご多幸と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げると共に、本年も変わらず宜しくお願いいたします。
日付
二○○○年 一月
寒中お見舞い申し上げます
時候の挨拶
極寒の折、皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
近況
昨年は大変お世話になりました。おかげ様でお正月は、家族全員風邪をひくことなく過ごせました。
気遣い
新年のご多幸と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げると共に、本年も変わらず宜しくお願いいたします。
日付
二○○○年 一月
寒中見舞い 例文 (松の内に返礼できなかった場合)
季節の挨拶
寒中お見舞い申し上げます
お詫び
折晩冬の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。早々の年賀状有難うございました。
新年のご挨拶遅れまして申し訳ありませんでした。
近況
年賀状から皆様のお元気そうな様子が伝わり、なによりに存じます。お蔭様で私達も元気に過ごしております。
気遣い
本年も例年同様、かわらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
日付
二○○○年 一月
寒中お見舞い申し上げます
お詫び
折晩冬の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。早々の年賀状有難うございました。
新年のご挨拶遅れまして申し訳ありませんでした。
近況
年賀状から皆様のお元気そうな様子が伝わり、なによりに存じます。お蔭様で私達も元気に過ごしております。
気遣い
本年も例年同様、かわらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
日付
二○○○年 一月
寒中見舞い 例文 (喪中を知らずに送ってしまった場合)
お悔やみの寒中見舞いになるのでおめでたい表現はつかいません。
季節の挨拶
寒中お見舞い申し上げます。
時候の挨拶
厳冬の候、いかがお過ごしでしょうか。
お詫び
先般は新年のご挨拶を申し上げ申し訳ありませんでした。○○様(故人)には生前、大変お世話になりました。
遅ればせながら謹んでお悔やみ申し上げます。
気遣い
まだまだ寒い日がつづきます。どうぞお体にお気をつけください。
日付
二○○○年 一月
季節の挨拶
寒中お見舞い申し上げます。
時候の挨拶
厳冬の候、いかがお過ごしでしょうか。
お詫び
先般は新年のご挨拶を申し上げ申し訳ありませんでした。○○様(故人)には生前、大変お世話になりました。
遅ればせながら謹んでお悔やみ申し上げます。
気遣い
まだまだ寒い日がつづきます。どうぞお体にお気をつけください。
日付
二○○○年 一月
寒中見舞い 例文 (相手に「喪中のお知らせ」を送らずに年賀状が届いた場合)
上記同様に、お祝いの言葉は入れずに淡々と書きましょう。
季節の挨拶
寒中お見舞い申し上げます
時候の挨拶
年始のご挨拶をいただきまして有難うございました。
近況
母○○が昨年○月に癌にて亡くなりました(享年○○)。ご連絡が遅くなり申し訳ありません。
生前は、大変よくして頂きましたこと心から感謝申し上げます。
気遣い
まだまだ寒さが続くとは思いますが、どうぞ冷えに気をつけてお体をご自愛ください。
日付
二○○○年 一月
季節の挨拶
寒中お見舞い申し上げます
時候の挨拶
年始のご挨拶をいただきまして有難うございました。
近況
母○○が昨年○月に癌にて亡くなりました(享年○○)。ご連絡が遅くなり申し訳ありません。
生前は、大変よくして頂きましたこと心から感謝申し上げます。
気遣い
まだまだ寒さが続くとは思いますが、どうぞ冷えに気をつけてお体をご自愛ください。
日付
二○○○年 一月
まとめ
いかがでしたでしょうか。寒中見舞いに適した日本郵便の通常はがきには、胡蝶蘭・ヤマユリ・山桜の三種類があります。特に喪中にもふさわしいのは落ち着いたデザインの「胡蝶蘭」の柄であることをご理解いただけたと思います。そして寒中見舞いは、「寒さや体調を気遣う」以外にも色々な用途があります。「うっかり年賀状をださなかった。」「うっかり喪中のお知らせを出さなかった。」などのリカバリーをしてくれる「寒中見舞い」は便利で使い勝手のよいものです。喪中見舞いなどお見舞いのシーンで胡蝶蘭を贈るように、大事なマナーを忘れず相手の気持ちに寄り添った寒中見舞いを送りたいですね。この記事が素敵な寒中見舞いを送る参考になれば幸いです。