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胡蝶蘭の茎を切るとまたお花が楽しめるの?

花束を花瓶に挿す時に茎を切ることはありますが、切り花ではない鉢植えの胡蝶蘭の茎を切るとはどういうことなのでしょうか。

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胡蝶蘭はお祝い事やお悔やみなど様々なシーンで贈られる事の多いフラワーギフトです。また、サイズや品種も豊富なので胡蝶蘭を自宅鑑賞用に購入される方もいらっしゃると思います。胡蝶蘭は花持ちが良く1~2か月ほど咲き続けてくれるため他のお花よりも長く飾って楽しむことができます。もちろん生花なのでいつかは枯れて散ってしまいますが、お祝いで頂く胡蝶蘭は高級花なので枯れたら棄ててしまうというのは惜しいと思う方も多いのではないでしょうか。

実は、胡蝶蘭の茎を適切に切り管理することでまたお花を咲かせることができますよ。優美なお花をもう一度咲かせて楽しみたいと思いませんか?そこで、胡蝶蘭の次のお花を咲かせるために具体的な茎の切り方や管理方法についてご紹介していきたいと思います。また、よくある茎のトラブルやその対処方法についてもまとめてみていきましょう。

胡蝶蘭の茎って?

胡蝶蘭の花茎がぐんぐん伸びていく様子。

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まずは胡蝶蘭の茎について簡単に説明していきたいと思います。一般的に「胡蝶蘭の茎」といえば、「花茎」を指して使う場合がほとんどです。ここでも「花茎」の話をしていきます。ただし、厳密にいうと「茎」は「葉がついている部分」を指しますので予めご承知くださいね。
さて、胡蝶蘭は葉の間から花芽が出て、花芽が伸びると呼び方が花茎になります。花軸とも呼ばれます。そして伸びた花茎の先端には品種によって数輪~15輪ほどの花を付け、花がすべて咲き終わったら花茎も役目を終えて枯れてしまいます。胡蝶蘭の花芽は、葉と茎の間を割って生えてきます。1枚の葉につき1本の花芽が出てくるので、しっかりと成長した葉の枚数が多いほど花芽がいくつも出てくる可能性が高くなります。花茎は生育条件によって1株につき1本~数本伸びてきますが、条件が悪いと1本も生えてこない事があります。そのため、次の花を咲かせるためには生育環境に注意して育てる必要があります。

葉の間から出てきた2つの花芽。(写真中央) 胡蝶蘭の花芽は葉の中心線の根元あたりから生えます。

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また、胡蝶蘭の商品説明でよく見かける「○本立ち」とは花茎の本数のことで、「3本立ち」の場合は花茎が3本あることを意味します。なお販売されている商品では、お花を充実させるために1株から伸ばす花茎は1本だけにしてあり、3本立ちの鉢なら胡蝶蘭3株を寄せ植えにしている場合が多いです。ちなみにミディ系胡蝶蘭など花が小さく咲かせやすい品種では1株から花茎を3~4本を伸ばしている場合もありますよ。
そして上に向かって伸びてくる花茎ですが、花が咲くと花の重みで垂れ下がります。一般的にはあまり知られていない胡蝶蘭の原種は樹上の高い位置に着生しており、花が垂れ下がっても地面に着くことが無いため問題はありません。しかし鉢植えの場合は、ハンギング(宙づり)で育てる場合を除き机の上や床に置いて飾るため、支柱を使って花茎を立たせ胡蝶蘭の花が枝垂れても下に着かないように仕立てます。見栄えも良くなりますので、売られている胡蝶蘭のほとんどに支柱が使われているのです。個人で胡蝶蘭を育てる場合でも、飾る場所や見栄えを考えて必要であればぜひ支柱を使いましょう。

それでは、次のお花を咲かせるための花茎の切り方についてみていきましょう。

胡蝶蘭の花茎はどのように切れば良いの?

茎を切る時にハサミだけでなく手袋もあると安全ですね。

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それでは、次の花を咲かせるための切り方に迫っていきたいと思います。胡蝶蘭の花茎を切るタイミング、切るための準備、切る位置、そして具体的な切り方についてに順番にみていきましょう。なお、花茎を切る位置についてはお花の楽しみ方によって2パターンありますよ。

切るタイミング

花後に切るだけではく、開花中に切るという選択肢もあるのです。

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まずは切るタイミングについてです。タイミングは大きく分けて、胡蝶蘭の花が咲いている開花中と、すべて咲き終わった花後の2パターンあります。実は、どちらのタイミングで切っても大丈夫です。ただし、それぞれにメリット・デメリットがありますのでみていきましょう。
  • 開花中に切るメリット

開花中に切ってしまうメリットは、株の体力を温存できるという点です。花を咲かせることは、植物にとってはとてもエネルギーが必要になります。開花中のお花に向けられたエネルギー供給をカットすることで、株を大きくしたり次のお花を咲かせたりするための体力を残しておくことができるのです。特に、株をしっかり育てて翌年以降もたくさんお花を咲かせたいという場合は、開花中に切るのがおすすめです。なお胡蝶蘭ギフトの定番である大輪系胡蝶蘭は花が大きくて花数もたくさんあり、花に費やされる力も多いので開花中に切るのが有効です。

  • 開花中に切るデメリット

デメリットは、せっかく咲いている胡蝶蘭のお花を鉢から切り取ってしまう事です。まだ蕾が残っているなら尚更、切ってしまうのは勿体無く感じてしまいますよね。またプレゼントなどで頂いた胡蝶蘭の鉢をそのまま飾っておきたいという思いもあるかもしれません。でも切ったお花は切り花として飾ることができますよ。株の体力の事を考えるなら、今咲いているお花が半分ほど終わった段階で切ることを検討しても良いかもしれませんね。
  • 花後に切るメリット

花が終わった後に切るメリットは、花が咲き続けている間ずっと胡蝶蘭を鉢ごとを飾っておけるという点です。胡蝶蘭は品種によっては花数がとても多いですし、花持ちが良く咲いている期間が長いため、長期間飾って楽しめます。そしてもう一つのメリットとしては、花茎を切るタイミングを決めやすいという点があります。「花が終わったらお手入れしよう!」という一つのキッカケになるのではないでしょうか。

  • 花後に切るデメリット

デメリットは、開花中ずっと株の体力が消費されるという点です。胡蝶蘭の花は根元に近い方から順に咲いていくため、ギフト品として贈られた際にほとんどの花が咲いていても、先端にはいくつか蕾が残っていることが多いです。花を維持するエネルギーと蕾から花を咲かせるエネルギーが株から消費されるため、花がすべて咲き終わる頃には体力の蓄えが減ってしまうのです。

開花中・花後に切るそれぞれのメリット・デメリットを考慮し、お好みのタイミングで花茎を切るようにしましょう。

切る準備

ハサミを消毒している様子。
多数の鉢を一度に剪定をする場合は、複数のハサミを消毒し順番に使うと効率よく作業できます。

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切るタイミングを決めたら次は胡蝶蘭の花茎を切る作業になりますが、切るためにも準備が必要です。まずは園芸用のハサミを用意します。すでに園芸バサミをお持ちの場合は胡蝶蘭用に特別に用意する必要はありません。次に、そのハサミを消毒します。胡蝶蘭に関わらず、剪定作業をする場合はハサミを消毒したほうがいいですよ。理由は、胡蝶蘭が病気に感染することを防ぐためです。ウイルスなどの病気は植物の傷(切り口)から感染することが多いので、予防のためにもハサミを消毒しましょう。消毒方法としては、園芸用の消毒薬を使う方法や、ライターやコンロの火でハサミを焙って熱消毒する方法があります。また石鹸水で刃先を洗うだけでも効果があるそうですよ。大事な胡蝶蘭の株を病気から守るためにも、ハサミの消毒は重要ですね。

切る位置

胡蝶蘭の花茎を根元で切る場合は写真のような位置になります。

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切るタイミングを決めハサミの準備が整ったら、次は切る場所を決めます。胡蝶蘭の花茎を切る場所については、来年また花を咲かせたい場合と、すぐに次の花(二番花)を咲かせたい場合の2パターンあります。

  • 来年また花を咲かせたい場合

まずは胡蝶蘭の株を長期的に育てていく場合の基本となる切り方です。ギフトでせっかく頂いた胡蝶蘭だから株を大切に育てて来年また花を咲かせたい!と思う方も多いのではないでしょうか。その場合、花茎は根元に近い場所で切ってください。その際、節を残してしまうと、節から新たに芽が出てくる可能性があるため節を残さないように気を付けましょう。長さの目安は根元から3~5cm程度です。 
  • 二番花を咲かせたい場合

続いて、すぐに次のお花(二番花)を楽しみたい方向けの切り方です。この場合は根元から数えて2~3節残し、その上部を切りましょう。切った場所のすぐ下の節から新たに花芽が伸びてきて、二番花を咲かせてくれます。なお花茎を切ってから胡蝶蘭の二番花が咲くまでは3~5ヶ月ほどかかります。

また、二番花を咲かせた後も胡蝶蘭の株を育て続けたい場合は、花が咲き終わったら花茎を根元近くで切りましょう(開花中に切るのも可)。ただし二番花を咲かせるとその分株の体力が消費されます。十分に育っているタフな株であればまた次のシーズンにすぐ花芽を出してくれる可能性はありますが、ギフトとして頂いたばかりの胡蝶蘭では花をたくさん咲かせており株の体力も消耗しているため、なかなか難しいかもしれません。二番花を咲かせてなお株を育てる場合は、葉や根を育てる期間を十分に経てから次の花芽を期待するようにしましょう。

切り方

さて、切る位置も決めたら実際に胡蝶蘭の花茎を切っていきましょう!花茎を切る時は思い切ってスパッと切るようにしてください。断面を綺麗に切ることで周辺の組織が痛んでしまうことを防ぐことが出来ます。さらに開花中に切って切り花にする際も、切った断面が綺麗な方が水の吸い上げが良くなりますよ。胡蝶蘭以外の植物でも同じことが言えるので、ぜひ覚えておきましょう。なお、切る時には支柱は外してくださいね。
胡蝶蘭の花茎の具体的な切り方についてみてきましたがいかがでしたか?単純に「切る」という作業ですが、今後胡蝶蘭をどのように育てていきたいかも含めて、愛情をもって花茎を切ってみてくださいね。

胡蝶蘭の花茎を切った後の管理

胡蝶蘭の植え替えには素焼き鉢が適しています。浅くて乾きやすく湿度の管理がしやすい、洋蘭用の素焼き鉢もありますよ。

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ここまで胡蝶蘭の花茎の切り方についてみてきましたが、切った後の胡蝶蘭の株はどう管理すればよいのでしょうか?次の花芽が出るまでは株を十分に成長させる大事な期間です。しっかりと葉や根を成長させ、体力を蓄えて次の開花に備えましょう!それでは、植え替えや水やりなどの管理方法と、新たな花芽が出た後の間引きや花芽と根の見分け方、高芽についてみていきましょう。

植え替えは必要?

胡蝶蘭は3本立ちなど数株が1つの鉢に寄せ植えになっていることが多いですが、寄せ植えの場合はそのままだと根腐れや渇水になる可能性があります。そのため花茎を切った後は1株ずつ植え替えを行った方がいいでしょう。また、元々1鉢に1株だけ植えられている場合は、その年はその鉢のまま育てても良いですが、2年目は植え替えを行ってください。胡蝶蘭の植え替えを行うことで、根の成長を促し、痛んだ水苔なども取り換えることができますよ。

基本的な管理方法

胡蝶蘭の生産農家では、ハウス内で胡蝶蘭に最適な環境を作って栽培しています。

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続いて、花茎を切り次の花を待つ間の基本的な管理方法について簡単にみていきましょう。

  • 温度

15~35℃の環境で育てましょう。胡蝶蘭は寒さに弱い植物です。15℃を下回ると枯れてしまうので、冬場は特に注意しましょう。

  • 置き場所

直射日光を避け、明るい場所に置きましょう。日照条件は50〜60%程度の遮光率が好ましいです。また育てるのは屋内・屋外のどちらでも良いですが、気温が15℃以下になる冬場は屋内で育ててください。

  • 水やり

水苔など植えてある素材が乾いたら水やりします。冬期は乾燥ぎみにしましょう。また、空中湿度を保つために時々霧吹きするのも効果的です。

  • 肥料

5月末〜11月始めくらいまで、週1回ほど薄めた液肥をあげてください。濃度は通常1000倍に薄めて使うものであれば、2000~3000倍くらいにしましょう。胡蝶蘭はもともと栄養分の少ない樹上で生育しているため、濃い肥料を嫌います。

花芽を間引く

間引く時は他の植物と同様に、痛んでいる芽や弱々しい芽を間引き、健康な芽を残します。

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株が育ってきたら花芽が出てきます。生育条件が良いと花芽が何本も出てくることがありますが、すべての花芽を育てるよりも多少間引いた方がいいでしょう。特に大輪系の場合は間引く方が良いのですが、その理由は胡蝶蘭にお花をたくさん咲かせてもらうためです。

例えば4つの花芽が出たとしましょう。花を咲かせると株の体力がとても消費されることは花茎を切るタイミングの話でも出てきましたね。花を咲かせるための体力を仮に「100」とした場合、4本すべての花茎を伸ばして花を咲かせたら、花茎1本あたりに使われる力は100÷4=「25」となります。もし4つ出た花芽のうち2つ間引いたら花茎1本あたり「50」、3つ間引いて花茎を1本だけ伸ばしたら「100」すべての力がその1本に注がれることになります。

販売されている胡蝶蘭も花茎を1本だけ伸ばしてたくさん花を咲かせた株を、3株や5株寄せ植えにしてありますよね。このように、花茎に注がれる力が大きいほどお花をたくさん咲かせてくれることが期待できます。そのため、数本の花芽が出てきたら残すのは1~2つだけにして、そのほかは間引いておいた方がいいのです。なお花径の小ぶりなミディ系胡蝶蘭など品種によっては花茎の本数が多くても、それぞれの花茎に花をたくさん咲かせてくれる種類もありますので、品種の特徴も考慮して間引くようにしてください。

また花芽を間引くタイミングとしては、花茎が伸びきってからではその分体力が消費されてしまいますので、小さいうちに切るようにしてくださいね。

花芽を間引く際の根との見分け方

どちらも上に向かって伸びていますが、写真左側が花芽、右側が根っこです。

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胡蝶蘭の株を育てていくと、新しい根も生えてきます。たくさん出た花芽を間引きたいと思っても、出てすぐの花芽と根は見分けにくい場合がありますので、花芽と根の見分け方についてもご紹介したいと思います。

  • 花芽

花芽は、葉の間から上向きに生えます。そして見た目は小さいながら、のちに節になる部分が徐々に現れてきます。


根は、主に葉の側面から出ますが、花芽のように葉の間から出てくる場合もあります。根が伸びる方向は下だけでなく、生育環境によって上や鉢の外へ伸びる場合があります。これは、胡蝶蘭の原種が樹上で育つ着生植物であることに由来するので生育上問題はありません。また、根の先端には緑や赤い半透明のルートキャップ(根冠)と呼ばれる部分がありますし、胡蝶蘭の根は花茎よりも太くなります。

このように、胡蝶蘭の花芽と根には特徴があるのです。花芽を間引く際に誤って根を切ってしまわないためにも、花芽・根を少し成長させて違いがはっきりしてから切るようにしてくださいね。

高芽って?

写真の高芽は大きく成長していますが、高芽全体が小さくても、葉が数枚・根が数本出ていれば胡蝶蘭の株分けは可能です。

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胡蝶蘭の花茎にはまれに高芽ができます。花が付くはずの場所に、葉や根が出てきて小さな株ができた状態です。高芽ができる条件ははっきりとは解っていませんが、二番花を咲かせるために花茎を高い位置で切り夏の高温期に育てた場合は、花芽にならずに高芽になりやすいようです。また、植え替え後の成長期に花芽が出た場合や、窒素肥料が多い場合、花茎が出ている時に成長点である親株先端の頂芽がダメになった場合などにも高芽になる可能性があります。

ちなみに、高芽の葉や根がしっかり生えてくれば、花茎から切り離して株分けすることが可能です。花が咲かなかったことは少々残念ですが、胡蝶蘭の株を増やせるチャンスであるとも言えます。

胡蝶蘭の花茎トラブルと対処法

トラブルには遭いたくないものです。

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ここまで切り方や管理方法などについて詳しくみてきましたが、今度はトラブルについてみていきたいと思います。花茎は花を付ける大事な部分なので、トラブル発生は大問題ですよね。そこで胡蝶蘭の花茎の代表的な2つのトラブル「折れ」と「変色」について対処法と共にみていきたいと思います。

折れた!

残念ながら折れてしまった胡蝶蘭の花芽。
花茎は先端の方がやわらかくて折れやすいんです。

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開花中、あるいは開花前のトラブルで一番多いのは花茎がポキッと折れてしまうことです。胡蝶蘭は蕾や花をたくさん付けると、花茎の先端が枝垂れ、また重くなります。胡蝶蘭は見栄えをよくするための支柱が使われていますが、支柱で支えていてもやはり衝撃には弱いです。搬送中に折れる、窓際でカーテンが当たって折れる、支柱に誘引しようとして折れる、など様々なシーンで花茎が折れてしまう場合があります。デリケートな植物なのでできれば慎重に取り扱うようにしましょう。

折れた時の対処法としては、折れた部分をくっつけてセロハンテープ等で巻き、支柱を添え木にして固定する方法があります。しかし、折れた際の傷の断面が大きかったり、完全にちぎれてしまったりした場合はテープで巻いてもあまり意味がありません。その場合は切り口を綺麗に切り、花が咲いている場合は切り花として楽しんでくださいね。折れてしまった花茎が小さい場合は、また別の花芽が出てくる可能性がありますので、次の花芽を期待しましょう。

変色した!

続いて、花茎の変色のトラブルについてです。色ごとに分けて原因と対処法についてみていきましょう。

  • 黒くなった

花茎が黒くなり腐ってしまった場合は病気の感染が疑われます。胡蝶蘭で特に多いのはフザリウムというカビが原因の病気です。ほとんどの場合、株が弱った際に根から感染しますが、病気が進行すると花茎も黒ずんできます。株全体に病気が疑われる場合は殺菌剤を散布し、病気が特定できた場合は病状にあった薬を用いるなどして対処します。

  • 花芽が茶色くなり枯れた

花が付く前の花芽の状態で茶色く枯れてしまう場合は、温度や湿度など胡蝶蘭を育てる生育環境に問題がある場合があります。枯れてしまった花芽の復活は難しいかもしれませんが、対処としては次の花芽や株本体のためにも育てている環境を見直してみましょう。

  • オレンジ色・茶色・赤みを帯びた場合

花が咲き終わった後に花茎の先端からオレンジ色になり徐々に茶色く変色していくのは、枯れた時の色の変化なので問題はありません。また、花茎がやや赤みを帯びた時は紫外線に対する防衛反応の場合があります。この場合も病気ではありませんのでそのまま育てましょう。

このように花茎の変色は様々な理由で起こりますが、胡蝶蘭の花茎はもともと黒かったり緑だったり品種や環境によって多様な色をしているため、病気を見分けるのが難しい場合もあるかもしれません。そのため様子がおかしいと思ったら、近くのお花屋さん等で相談するなどして早めに対応出来るといいですね。

まとめ

美しく咲いた胡蝶蘭の二番花。

出典: http://www7b.biglobe.ne.jp
胡蝶蘭の花茎について、具体的な切り方や管理方法、トラブルなど様々な角度からみてきました。胡蝶蘭の花茎はデリケートであり、なおかつ花を付ける大切な部位です。しかし、花茎を大事に扱い適切に切ることによって、お花の楽しみ方を自由にコントロールできるんですね。胡蝶蘭初心者でも、株を長く育てて翌年以降も花を咲かせたいという方はぜひ挑戦してみてください。その際は株のためにも花の開花中に花茎を根元近くで切るのがおすすめですよ。また、胡蝶蘭をもっと気軽に育てたいという方は、花茎を3節ほど残して切り二番花を咲かせるところから始めてみてはいかがでしょうか。特に胡蝶蘭の鉢を棄てようか育てようか迷っている方は、棄ててしまう前にぜひ一度お試しいただければ幸いです。胡蝶蘭は「幸せが飛んでくる」という花言葉を持っています。たくさん幸せが飛んでくるように、何度でも美しい胡蝶蘭の花を咲かせてみてはいかがでしょうか。
胡蝶蘭ならひとはな

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