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ゴールドクレストのお悩み1位は枯れること!

最近では庭木としてゴールドクレストをよく見かけるようになりました。園芸店には必ず置いてあり、クリスマスシーズン にはお花屋さんにたくさん並べられます。気軽に手に入るゴールドクレストですが、よく枯れるという話を耳にします。育て方が難しいと言われガーデニング上級者向けとされている植物です。

ゴールドクレストってどんな観葉植物?

ゴールドクレストはヒノキ科イトスギ属で、園芸用に品種改良された比較的新しい針葉樹(コニファー)の一つです。庭木や寄せ植えに使われたり、クリスマスツリーの定番となっています。原産地は北アメリカ大陸のカリフォルニアやメキシコです。コニファーとは針葉樹の総称ですが、日本で昔から馴染みのあるマツやヒノキなどよりは、主に外来種で園芸用の針葉樹を指す言葉としてよく使われています。ゴールドクレストの種類は大きく3つに分けられます。

  • 普通(ノーマル)タイプ  葉が黄緑色。後述するウィルマタイプよりも緑が薄めで枝と枝の間に間隔がある。


  • ゴールドクレスト・ウィルマタイプ  ノーマルタイプよりも緑色が少し濃い。枝と葉の密度が高く、樹形が綺麗にまとまりやすい。生育は早め。取り扱いが一番多い。


  • ゴールドクレスト・オーレアタイプ  ノーマルタイプよりも葉緑素が少なく、葉が黄金色で冬には白っぽくなる。背が低めで生育が遅めなのが特徴。


ゴールドクレストは、コニファーの特性である独特の香りがします。日本の針葉樹の代表であるマツやヒノキもいい香りがしますよね。コニファーの香りの成分は「フィトンチッド」といい、もともとは樹木が害虫や動物から自分自身を保護するための成分です。消臭や脱臭の効果があることで知られています。森に入ると爽やかな香りと空気を感じますよね。また抗菌、防虫の効果も知られていて、食品の腐敗防止や、防虫や防カビ用として使われることがあります。

ゴールドクレストの楽しみ方

枯れやすいと言われるゴールドクレストですが、楽しみ方もたくさんあるのでご紹介します。

  • 庭木として楽しむ

ゴールドクレストはコニファーの中でも、住宅の庭木として定番の一つです。洋風の住宅様式や輸入住宅が増え、ゴールドクレストがよく似合う庭が多くなりました。大きくなる前に枯れることも多いのですが、まれに20メートル以上の大木になるものがあります。
  • 寄せ植えにして楽しむ

ゴールドクレストは他の植物やお花と組み合わせるとバランスが良く、寄せ植えをする際によく用いられるコニファーです。枯れやすいので長持ちは難しいかもしれませんが、ワンシーズン楽しむ気持ちで一年草のお花などと一緒に寄せ植えしてみてください。庭先が華やかになり、ガーデニング上級者に見られるかもしれません。
  • 生木の クリスマスツリーを楽しむ

モミの木より小さめのゴールドクレストは、手軽に生木のクリスマスツリーとして楽しめます。翌年のクリスマスまで枯れることなく維持するのは難しいかもしれませんが生木のツリーは香りも良く、飾るとクリスマスの雰囲気がグッとアップしますよ。
  • お部屋のインテリアとして楽しむ

サイズが豊富なゴールドクレストは、お部屋のインテリアとしてお洒落なアイテムになってくれます。テーブルや窓際に置けるサイズなら手軽に室内で楽しめますね。育て方にはコツがいりますが、小さいサイズなら場所をとらないのでプレゼントにも喜ばれますよ。贈る際には枯れやすいことと、育て方のポイントも一緒に伝えるといいですね。
  • 剪定でアート感を演出

ゴールドクレストの中でも枝葉が密集しているウィルマタイプは、剪定で綺麗な形を作り出せます。通常剪定は3月~4月に行います。下の方が枯れてしまったら、思い切って形を変えて楽しんでみてはいかがでしょう。個性的な形に仕上がれば、ちょっとしたオブジェのようで目を惹くかもしれませんよ。
  • 増やして楽しむ

ゴールドクレストは挿し木をして増やすことができます。剪定した際に出た枝の中で10センチ以上の長さがあるものを使います。挿し込む下の部分は葉を取り、水に1~2時間浸します。その後発根剤を付けて清潔な用土に挿し込みます。挿し木した全てから根が出るとは限りませんが、うまくいったら植え替えて成長を楽しみましょう。枯れてしまってもたくさんの予備を作ってどんどん挑戦してください。

ゴールドクレストは枯れやすい?!

手軽に手に入り、たくさんの楽しみ方があるゴールドクレストですが、最大の悩みは残念ながら枯れる場合が非常に多いことです。ゴールドクレストは他の植物と比べてなぜ枯れやすいのでしょう。育て方が複雑なのでしょうか。次はゴールドクレストの枯れる原因と対策について探っていきます。

ゴールドクレストが枯れる原因と正しい育て方

ゴールドクレストが枯れる原因は様々です。どんな植物でも水が不足したり、病気になると枯れますよね。ゴールドクレストの場合も同じなのですが、少し敏感なようです。しかし、あまり過保護にお世話するのも枯れる原因になります。育て方が難しいことで有名なので、枯れてしまってもまた次の年に挑戦しようという気軽な気持ちで楽しみながら育てたいですね。では枯れる原因ごとに対策を一つづつ見ていきましょう。

蒸れ

ゴールドクレストは暑くて湿気が多い場所を嫌います。蒸れると内側から枯れてきます。まめに風通しをチェックし、葉や枝を適度に摘み取ってあげましょう。過剰な水やりで湿気を増やすのも枯れる原因となります。鉢植えのゴールドクレストなら、夏場だけ特に風通しの良い場所に一時的に移動してあげてください。ちょっとした工夫で夏を乗り越えられます。

寒さ

コニファーは寒さに強いと言われていますが、ゴールドクレストは0度以下が続く場所では枯れやすくなります。冬の水遣りは、氷ができないように午前中に済ませるようにしましょう。寒さや強風を避けるために、室内で育てることもできます。室内の場合には日当たりが良く、エアコンの風が当たらない場所を選びましょう。エアコンの風が枯れる原因にもなるので注意してくださいね。

根腐れ

ゴールドクレストは毎日水をあげる必要はありません。表面が乾いたときにたっぷりあげましょう。水分が過剰になると根腐れの原因となり枯れやすくなります。鉢植えの場合、水やりの際に受け皿にたまったお水はすぐに捨ててくださいね。毎日お水をあげてお世話したくなりますが、根腐れは枯れる原因になります。水をあげないことも上手な育て方のポイントなんです。

乾燥

根腐れを予防するためには水のやりすぎは厳禁ですが、ゴールドクレストは根が浅く張るので、地面深くから水分を吸収できず乾燥しやすい性質を持っています。乾燥しすぎると葉先がカラカラになり枯れてきます。地表が乾いたらたっぷりお水をあげましょう。室内で育てる場合は、エアコンの風が直接当たると乾燥の原因になるので、離れた場所に置いてあげてください。一度茶色くなって枯れた葉は再生できません。丁寧に手で摘んで、新芽が出るのを待ってみましょう。摘み取る際は、はさみを使わず手で摘み取るのがポイントです。ゴールドクレストは金属が触れることを嫌う植物で、はさみが触れた場所が茶色くなってしまいます。大きな枝以外はできるだけ手で摘み取ってあげてくださいね。

病気

ゴールドクレストを育てる上で気をつける病気が「赤錆病」です。病気になると葉先が赤味を帯び枯れてきます。寒い冬から暖かくなる春先に発生しやすい病気です。見つけた場合にはすぐに葉や枝を摘み取り、病気の広がりを防ぎましょう。摘み取るのと同時に、殺菌剤を使用すると病気の再発防止にもなります。総合殺菌剤として幅広く使える「ダニコール1000」などは病気の発生前から発生直後の使用が有効です。病気は多発してからでは遅い場合があります。早めに予防と対策をしてあげましょう。

害虫

ゴールドクレストは高温で乾燥している場合、ハダニがつきやすくなります。また枝が密集しすぎて風通しが悪いと、カイガラムシが発生しやすくなります。ハダニは、時々シャワーのように全体に水をかけてあげると防げます。密集した葉は害虫のすみかとなり、枯れる原因になります。内側の葉や枝を適度に摘み取り、空気の通り道を作ってあげてください。また他の植物に接している場所に植えるのではなく、充分に間隔を空けて風通しをよくしてあげましょう。

根詰まり

ゴールドクレストは根張りが浅い植物ですが、成長してくると鉢が窮屈な場合があります。水やりの際になかなか水が出てこなかったり、植木鉢の下から根が出ていたら根詰まりを起こしています。根詰まりを発見したら、根をほぐしてから植え替える必要があります。しかしゴールドクレストは根が刺激されるのをとても嫌います。根をほぐすことがそもそも枯れる原因となるのです。植木鉢で育てる場合は根詰まりをする前に植え替えをするなど早めに対処してあげましょう。

植え替え

ゴールドクレストは根を動かすことにとても敏感です。せっかく大きくなってきたゴールドクレストも、植え替えで枯れてしまうことがよくあります。植木鉢から地植えにする場合は、すっぽり抜いてそのまま植えられる大きさの穴を作ってください。根が動いたり傷ついたりするのを極力防ぎましょう。植え替えに適した時期は5月~6月頃です。

泥はね

ゴールドクレストは、泥はねによる病原菌の侵入が原因で弱ってしまう場合がとても多いです。雨で泥が跳ね、泥が付いた部分の葉が枯れてしまうのです。雨だけではなく、一生懸命お水をあげている時にも、地面の泥が跳ねて葉に付いてしまうことがありますよね。泥跳ねを防ぐために、ウッドチップやバーク(樹皮)を撒いて対策することも予防方法の一つです。

ゴールドクレストが枯れるのはそもそも日本の気候に合わないから?!

ゴールドクレストを初めとするコニファーは寒さや乾燥には比較的強い植物です。しかしゴールドクレストは、コニファーの中でも特に湿気と暑さに弱いのです。育て方が難しいというよりはむしろ日本の気候にゴールドクレストの性質が合わないことが枯れる大きな原因のようです。梅雨があり、夏は蒸し暑く、台風も多い日本はゴールドクレストにとって過酷な場所なのかもしれません。そもそも気候が合わないのなら、枯れるのも仕方がないことです。水やりや植え替え時期など、育て方のポイントをきっちり押さえ、ゴールドクレストがなるべく快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。鉢植えならば移動も楽なので、管理もそう難しくないでしょう。枯れる確率をできるだけ低くしたいですね。

ゴールドクレストが枯れるのを恐れず楽しく育てましょう

いかがでしたか?ゴールドクレストが枯れるのはある程度仕方のないことです。それならば、1年草を育てる気持ちで気軽に楽しむのはいかがでしょう。毎年クリスマスの時期に合わせて購入し長持ちしたらラッキーという心持ちなら枯れてしまっても仕方ないと諦めがつきます。育て方が比較的簡単な、小さめの鉢植えから始めてみるのもいいですね。何度か挑戦しているうちに育て方のコツを掴めるはずです。それから少し大きめのサイズに挑戦するといいかもしれません。結果的にもし枯れてしまったとしても、綺麗な緑と良い香りを感じられる時期だけでも思う存分楽しみましょう。

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