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パキラの植え替えはなぜ必要?

観葉植物の管理の中でも植え替えというと、とても難しいイメージがありますよね。失敗して枯れてしまったらどうしようと敬遠されている方も多いのではないでしょうか。中には実際に失敗してしまったという方もいらっしゃるかもしれません。しかし美しい観葉植物を長く楽しみたいと思うなら、植え替えはどうしても避けて通れない作業です。今回正しい植え替え方法をご紹介する人気のパキラも例外ではありません。まずはどうして植え替えが必要なのか、その理由からお話ししましょう。

そもそも植え替えとは?

そもそも植え替えとはどのような作業なのでしょうか。一般的に植物の植え替えとは、植物をこれまで育てていた場所や鉢から、別の場所や鉢に植え直すことを指します。しかし飾る場所との兼ね合いなどで株を大きくしたくない場合には、土を入れ替えた同じ鉢に植え直すこともあります。植え替えには、根が伸びるのに十分な場所を確保する効果があります。植え替えにより場所を確保できるようになると観葉植物は栄養を確保しやすくなり、株の若返りやさらなる生長を促すことが出来るのです。

パキラってどんな観葉植物?

パキラは中南米原産で、本来は高さ10数mにも達すると言われる高木です。しかし観葉植物として親しまれているパキラは、室内用に10cmから2mくらいの鉢植えに仕立てたものです。細長いとっくり状の幹の先に手のひらを広げたような形の葉っぱが茂っているのが特徴です。その独特の姿は、存在感十分なインテリアグリーンになりますよ。また幹を編み込んだ美しい姿でもおなじみの観葉植物です。小さなパキラはまるで木のミニチュアのような可愛らしさと飾る場所を選ばない手軽さで、100円ショップでも取り扱われるほどの人気です。丈夫で生長が早いという性質から、初心者にも管理しやすい観葉植物です。

生長の早いパキラは植え替え必須!

生長が早いパキラは茎が伸び葉っぱが増えていくだけでなく、鉢の中でもどんどん根を張りめぐらせていきます。つまりずっと同じ鉢のままでは、根の伸びていく場所がなくなってしまるのです。根が伸びてしまい土の中で十分に呼吸できない状態を、根詰まりといいます。根詰まりを起こしたパキラは葉っぱに元気がなくなり、いずれ枯れてしまいます。また古い土のままでは、パキラの生長を支えるための栄養が乏しくなるという問題もあります。したがって、より大きな鉢と新しい土への植え替えがどうしても必要なのです。パキラの植え替えと水やりをはじめとするその後の管理は、決して難しいものではありません。少しのコツさえつかめば、きっと植え替え上手になれますよ。手間ひまかけて大きくしたパキラには、愛着もひとしおです。ぜひ参考にしてくださいね。

お教えします!パキラの植え替え上手になるコツ

植え替えとは何かや、パキラに植え替えが必要な理由についてはお分かりいただけたでしょうか。ここからはいよいよ具体的な植え替え作業についてお話しします。パキラの植え替えのコツはずばり適切なタイミングを見極め、適切な時期に適切な大きさの鉢に植え替えてあげることです。何も難しいことはないのですよ。

パキラの植え替えタイミングを見極める方法とは?

まず植え替えのタイミングが近づくと、いくつかのサインが現れるようになります。

  • 株の大きさに対して鉢が小さくなり、見た目のバランスが悪くなる。
  • 葉っぱの張りが失われ、葉色も悪くなる。
  • 鉢底の穴から根が見える。
  • 水やりをしたときのしみ込みが悪くなる。

植え替えのタイミングを示すサインにひとつでも気付いたら、パキラはそろそろ植え替え時です。より生長の早い小さなパキラは1年に1度、ある程度大きくなってからは2~3年に1度のペースでの植え替えが目安です。

枯れてしまいます!植え替え時期を逃さないで

観葉植物の植え替えは、最低気温が15℃以上となる5月から7月にかけて行います。ただしパキラは乾燥に強い反面湿気を嫌うので、夏の蒸し暑い時期は避けた方が無難です。また冬は生長を鈍らせてじっと寒さに耐えている時期です。植え替えのサインに気が付くと焦ってしまいがちですが、秋以降に植え替えするのは避けましょう。寒さに耐える体力が戻る前に冬が来てしまうため、かえって大切なパキラを弱らせてしまうおそれがあります。次の植え替え時期を待ちましょう。

植え替え後の鉢は大きさ選びが大切

植え替え先となる新しい鉢は、今使っている鉢よりひと回り上のサイズを選びましょう。植木鉢のサイズは1番小さな1号鉢から、直径約3cm(一寸)刻みで展開されています。例えば今のパキラの鉢が7号(直径約21cm)ならば、ひとつ上のサイズである8号(直径24cm)の鉢が最適です。大は小を兼ねる、と大きすぎる鉢を選ぶのは厳禁ですよ。なぜなら土の量に対して根の量が少なすぎると、土の中の水が吸い上げられるスピードが遅くなるからです。水を吸い上げるスピードが遅くなると、土がいつまでも湿った状態になり根腐れの原因となってしまうのです。
次に鉢が用意できたら、新しい土の準備をしましょう。パキラを含む大抵の観葉植物に使う土の割合は、全量を10とすると赤玉土6に対し腐葉土4が基本です。もちろん、市販の観葉植物専用土でも構いませんよ。そして鉢と土が揃ったら、植木鉢の底に鉢底ネットを敷きます。鉢底ネットにより、鉢の中の石や土が流出するのを防ぐことができます。鉢底ネットの準備が出来たら、鉢底石を敷きます。鉢底石は軽石などで出来ており、通気性と水はけをよくするのが目的です。量は2~3cmほどの深さがあれば十分です。大きなサイズの鉢の場合、重くなりすぎないよう大き目に砕いた発砲スチロールで代用することもあります。最後に鉢底石の上に2~3cmほど、新しい土を入れましょう。これで植え替え前の鉢の準備は完了です。あとはパキラの植え替えを待つだけですよ。

いざ実践!パキラの植え替えにチャレンジ

植え替え時期が到来して新しい鉢と土の準備が整えば、いよいよ植え替え作業の本番です。現在の鉢から新しい鉢へと植え替えて土をかぶせるまでと、その後の水やりの2つの段階に分けてポイントをお話ししますね。

鉢から抜いたら根を整理

植え替え作業ではどうしても根を露出させてしまいます。根が乾燥すると観葉植物が枯れてしまう恐れもありますから、日陰の場所を選んで作業を行ってください。手順としては、まずパキラをできるだけ優しく鉢から引き抜きます。根と鉢がしっかりとくっついてしまっている場合には、鉢の外側から木槌などで叩くと外れやすくなりますよ。鉢から外した根は、根鉢という根と土がひとかたまりの状態になっているはずです。
次に根鉢を優しくほぐすようにして、表面の土と下の部分の土を取り除いていきます。全体の3分の1ほどの土を落とせば十分です。この時、傷んで変色している根があれば切除します。ちなみに飾る場所との兼ね合いで株を大きくしたくない場合は、長すぎる根も一緒に切除して同じ鉢に植え直します。鉢とバランスがとれるよう、伸びすぎた枝も一緒に剪定してあげるとよいですね。生命力が旺盛なパキラはどこで切っても新しい葉っぱが出てきます。生命力旺盛なパキラの枝を挿し木にして新しい仲間を増やすのも、パキラの楽しみ方のひとつです。切った枝は土を使わず水やりの頻度も少なくてよい人気のハイドロカルチャーの方法で管理するのがおすすめです。
そして次に根を整理したパキラの株を用意していた新しい鉢に戻します。パキラを鉢の中央に置き、傾かないよう気を付けながら土をかぶせていきましょう。途中で鉢を軽く揺するようにして根と土をなじませて下さい。大きい鉢の場合は、割り箸などを使って土を入れ込むといいですよ。最後に鉢の縁から数cm下まで土を入れましょう。この鉢の上から鉢土までの間の空間のことをウォータースペースと言います。ウォータースペースは水を与えた時に一度水が止まり、少しずつ土の中に水分を染み込ませるスペースとして大変重要です。植え替えの際は鉢植えいっぱいまで土を入れず、必ずウォータースペースを作ってあげて下さいね。

新しい鉢にお引越ししたら水やりを

植え替えが完了した後には必ず水やりをします。鉢全体にまんべんなく、たっぷりと水をあげましょう。まんべんなくたっぷり水をあげることで、細かい根の隙間にも土が行き渡るのです。この時水がひいた後で土が沈むようであれば、土を足してくださいね。水やりの際土が沈まなければ、パキラの植え替え作業は完了です。いかがですか?難しい作業は何ひとつありませんでしたね。パキラの植え替え作業ってこれだけだったの?と意外に思われた方も多いのではないでしょうか。

パキラの植え替え後のアフターケアとは?

パキラの植え替えに成功したら、その後の管理も完璧にしたいですよね。最後に、植え替え後のパキラの管理で気を付けていただきたい3つのポイントをお話ししましょう。

明るい日陰でゆっくり休養

パキラは日光を好む観葉植物で、1年を通して日当たりのよい場所で管理するのが基本です。しかし植え替え直後のパキラは大変デリケートで弱っている状態です。そのため弱っている時期は、室内の風の当たらない明るい日陰でゆっくり休ませてあげましょう。レースのカーテン越しくらいの明るさが置き場所の目安です。1週間から2週間経って元気な様子であれば、元の場所に戻して通常の管理を再開してください。

根腐れするかも?水やりは必ず土が乾いてから

植え替えで整理したパキラの根は水の吸い上げが悪くなっています。根腐れを起こさないよう、水やりは必ず土が乾いたのを確認してから行います。エアコンなどで室内が乾燥している場合には、霧吹きで葉っぱに水やりする葉水を行うといいでしょう。葉水には乾燥によるしおれを防ぐだけでなく、病害虫を防いだり葉っぱについたホコリを落として見栄えを良くしたりする効果もあります。ぜひ日頃のお手入れに取り入れて下さいね。

植え替え後の肥料は厳禁!

植え替えで弱っているのだから栄養補給してあげなくては、とつい肥料を与えたくなってしまいますが、少し待ってくださいね。土の中で肥料の濃度が高くなりすぎると、根の水分が奪われる肥料焼けという現象が起きて根が萎れてしまいます。栄養がありすぎると、かえって根の負担になってしまうのですよ。さらに植え替え直後はとりわけ根が弱っています。パキラの植え替えをした後は、最低2週間は肥料を与えないようにしましょう。

まとめ

パキラの植え替えの方法とその後の管理について話ししてきましたが、いかがでしたか?タイミングの見極めなどの植え替えのコツや、根の整理などの実際の植え替え作業はマスターできたでしょうか。たっぷりの水やりや適切な置き場所などの植え替え後の正しい管理も忘れないようにして下さいね。すでにパキラを育てている方に、植え替えにチャレンジしてみようと思っていただけたなら幸いです。またパキラの購入を検討している方で、予備知識としてこの記事を読んでくださった方もパキラなら長く付き合っていけそうだと思って貰えたなら嬉しいです。是非植え替え上手になって、いつまでも葉っぱの美しいパキラを楽しんで下さいね。

おしゃれな鉢カバー紹介

観葉植物を一段とおしゃれに飾るため、鉢カバーに入れてみてはいかがでしょうか?観葉植物の鉢がむき出しだとせっかくの雰囲気が台無しです。素敵なインテリアにするため鉢カバーに入れてみましょう。

出典: https://hitohana.tokyo
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