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正しい水やりでモンステラを元気いっぱいに!

トロピカルムード満点の室内向け観葉植物として人気のモンステラは、深い切り込みの入った大きな葉っぱが最大の魅力です。モンステラの株がまだ小さいときには葉っぱはシンプルなハート型をしています。株が大きくなるにしたがって穴が開いたり切り込みが入ったりした独特の葉っぱが出てくるのです。生長が早く管理しやすい観葉植物と言われるモンステラだからこそ、基本中の基本である水やりを正しい方法で行うことが大切です。モンステラを枯らしてしまう原因のほとんどは水やりにあります。モンステラを元気に育ててその魅力を存分に味わうためにも、是非正しい水やりの方法をマスターしてくださいね。

土が乾いたらたっぷりのお水を

正しい水やりの基本は、土が乾いたらたっぷりと水をやることです。土の乾き具合は土の表面が乾いて白っぽくなることでおおよその判断がつきます。しかし、土の種類によっては表面が乾いているのに内部はひどく湿っている場合があります。時々竹串などを土に刺して、湿り具合を確かめておくと良いでしょう。土が乾いたら、鉢全体に水が回るように気を付けながらたっぷりと水やりします。鉢底から水が流れ出るくらいの量が目安です。たっぷりと水やりすることで、水と一緒に土の中の古い空気を押し出し、同時に新しい空気を送り込む効果が生じます。たっぷり水やりすると、根に新鮮な水と空気をプレゼントできるのですね。

冬の水やりは乾かし気味に

土が乾いたらたっぷりと水やりするという基本を覚えたら、応用としてモンステラが必要とする水の量は季節によって変わることも覚えておきましょう。生育のスピードが遅くなる冬の間、モンステラはあまり水を必要としません。土の表面が乾いてからさらに2~3日おいて水やりしましょう。冬の水道水は温度が低いので、汲み置きして常温に戻すかぬるま湯を混ぜるかして、鉢が冷えてしまわないよう気を付けます。一方、生育の早い夏は根が水を吸い上げるスピードも速くなります。土が乾きやすくなるので、ほぼ毎日水やりが必要になるでしょう。

不思議!モンステラの葉先の水滴の正体は?

モンステラを育てていると、特に朝方に葉っぱの先に水滴が付いているのを目にすることがあります。室内で管理していると鉢の周りに水滴が溜まることもあるため、水やりのしすぎではと心配される方が多いようです。水滴が付くのは、根から吸い上げられた水のうち葉から蒸散されずに余った分が葉先から排出されるためです。モンステラなどサトイモ科の観葉植物をはじめ、イチゴなどにもよく起こる現象です。決して水やりのしすぎではないのでご安心くださいね。葉っぱに十分に水が行き渡っている証拠でもあり、若くフレッシュなモンステラの葉っぱに多く見られるのですよ。

意外?モンステラには霧吹きで水やりも効果的!

一年を通して正しい水やり方法を守って管理していただければ、ご自宅のモンステラはきっと元気に育ってくれることと思います。さらにもう一つ、効果的なお手入れ方法である葉水をご紹介しましょう。モンステラの葉を美しく保つために葉水は欠かせないお手入れ方法なのです。

霧吹きで行う水やりとは?

葉水とは霧吹きで直接葉っぱや茎に水を与える方法です。観葉植物の多くは原産地と似た高温多湿の状態を好みます。特にエアコンの効いた乾燥しやすい室内で観葉植物を管理する場合、株の周りの湿度を上げてくれる葉水は欠かせません。水やりの回数を少なくして乾かし気味に管理する冬の間にも葉水は欠かさず与えてください。葉水の場合も冬の水道水は冷たすぎるので温度を上げてから与えるようにします。

実はスゴイ!葉水の効果はひとつじゃない

葉水の目的は観葉植物の周りの湿度を上げることにあるのですが、湿度を上げる以外にも嬉しい効果があります。まず、乾燥を好むハダニなどの病害虫から大切な観葉植物を守る効果があります。また、葉っぱに直接霧を吹きかけることで、葉っぱに必要な水分を吸収させることができます。同時に、光合成の妨げとなるホコリを落とせるので、葉っぱをつややかに美しく保つ効果もあるのです。

モンステラに葉水で水やりを

モンステラも多くの観葉植物と同様、高温多湿を好みます。乾燥しやすい室内でモンステラを管理している場合は特に、一日に一回は葉水の方法で水やりをして葉っぱと茎の周りの湿度を保ってあげましょう。できるだけ細かく均一のミストが出る霧吹きを使って、直接葉っぱや茎に吹き付けます。葉っぱに大きな水滴が残ってしまうほど与えると、その水滴がレンズのように光を集めて葉っぱの温度を上昇させ、結果として葉っぱを傷めてしまう場合があります。葉水が好きなモンステラとはいえ適量を守ることが大切です。

要注意!モンステラに間違った水やりしていませんか?

モンステラを元気に育てる上で基本となる正しい水やり方法についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?モンステラを育てていらっしゃる方にとっても、これから育てようかと検討されている方にとっても、ご自身の水やりの方法について見直すきっかけになったとしたら嬉しいです。正しく水やりさえしていれば、きっとご自宅のモンステラは元気に育ってくれますよ。念のため、最後にみなさんが間違えやすいポイントを3つに絞って確認しておきましょう。

土が乾く前の水やりは根腐れのもと

植物への水やりは鉢全体に水が回るようにたっぷり与えることが基本です。しかし、土が乾くのを待たずに水を与えてしまうことは避けましょう。モンステラをはじめとする植物の根は、土の細かい粒と粒の間にたまった水を吸い上げると共に水のはけた後の隙間に入り込んだ空気に含まれる酸素も吸収しています。したがって土が乾く前に次の水やりをして土を常に湿った状態にしてしまうと、根に必要な酸素が不足してしまうのです。これが根腐れの原因のひとつとなります。土の表面が乾いていても内部はまだ湿っている場合があるので、時々竹串などを使って土の湿り具合をチェックしましょう。

受け皿に溜まった水は必ず捨てて

室内で管理するモンステラに基本通りにたっぷり水やりすると、鉢底から流れ出した水が受け皿に溜まりますね。受け皿に溜まった水は次第に鉢の内部に吸収されていくので、ついそのままにしがちという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、受け皿に水がある状態もまた、土を常に湿った状態にして根腐れを引き起こす原因となってしまいます。受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。室内で大きな鉢のモンステラを育てる場合には、水やりの都度受け皿の水を捨てる負担をなくすため、受け皿に溜まってもすぐに吸収される程度の水の量を把握しておくと良いですね。

夏場の水やりは時間帯がポイント

夏場の水やりは、朝10時頃までか夕方以降の涼しい時間に行うようにしましょう。昼間の日差しが強い時間帯に行うと、土の中で水の温度が上昇し、根を弱らせてしまう原因となってしまいます。

まとめ

モンステラに正しく水やりする方法についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?土が乾いたらたっぷりと水をやる、という基本を押さえた上で、葉水を与えることと間違いやすいポイントさえ覚えておいていただければ大丈夫です。モンステラを育てていらっしゃる方も、これから育てようと思っていらっしゃる方も、安心してモンステラの管理をしていただけますね。室内に飾るだけでおしゃれなインテリアになるだけでなく、風水効果もあるモンステラを、元気に育てて楽しんでいただけたら嬉しいです。

おしゃれな鉢カバー紹介

観葉植物を一段とおしゃれに飾るため、鉢カバーに入れてみてはいかがでしょうか?観葉植物の鉢がむき出しだとせっかくの雰囲気が台無しです。素敵なインテリアにするため鉢カバーに入れてみましょう。

出典: https://hitohana.tokyo
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