目次
胡蝶蘭のことならHitoHana(ひとはな)

野生の胡蝶蘭は園芸種の生みの親

3  e5 a4 a7 e8 bc aa  e7 99 bd

白い大輪胡蝶蘭。この美しい胡蝶蘭が生み出されるまでにはさまざまな努力がありました。

出典: https://hitohana.tokyo
日本は独自の贈り物文化を持つ国です。そしてその文化に欠かせない品といえば、胡蝶蘭が挙げられるのではないでしょうか?胡蝶蘭は、さまざまあるお花のなかでも抜きん出た品の良さと高級感を兼ね備え、長い間日本人に愛され続けている花です。しかしこの美しい胡蝶蘭のうち日頃私たちがよく目にするものは、野生の胡蝶蘭を何年にもわたって人工的に掛けあわせて作られた交配種がほとんどです。そこで今回は、今日の胡蝶蘭の原点ともいえる野生種の魅力を深くお伝えしていきます。

野生の胡蝶蘭を求めて

Stuartflower

イギリスのラン栽培者Stuart Lowにちなんで名付けられた Phal.stuartiana

出典: http://www.cyberwildorchid.com
今もなお、各国で品種改良をかさね新種が次々と生み出されている胡蝶蘭ですが、その故郷は東南アジアを中心にオーストラリア北部にまで拡がります。そのため野生種の生育環境は実にさまざまです。一般的に胡蝶蘭が好むとされている高温多湿地域をはじめ、標高1,000m以上の寒い山岳地帯や、乾季と雨季を繰り返す地域など、多種多様な気象環境に柔軟に対応するため野生種は進化を続けてきました。その数は47種とも62種とも言います。未だ未踏の地もあり、そこには多くの野生の胡蝶蘭が生息しているのではないかと思われています。

かつて19世紀ヨーロッパでランの一大ブームが巻き起こりました。富裕階級の人々や農園経営者たちは競って珍しいラン、未知のランを手に入れるため、オーキッドハンター = ランの狩人を高額で雇い、東南アジア各地のジャングルで野生のランを採取させました。時にハンターを死にさえ追いやり「魔性の花」とも言われるラン。野生のランにはこのように人を虜にしてしまう魅力があるのです。
800px frederick sander   reichenbachia i plate 16  281888 29   zygopetalum intermedium

1888年に発刊されたランに関する月刊誌"Reichenbachia"。原寸大のランの図板が描かれ、ヴィクトリア女王やヨーロッパ各国の王族の女性にも献呈された。

出典: https://ja.wikipedia.org

野生種を手に入れるには

現代日本においては、オーキッドハンターを雇わなくとも、野生の胡蝶蘭を手に入れることは可能になりました。各地で開催されるラン展、あるいはラン専門のネットショップなどで一部の野生種を購入することができます。実は全てのラン科植物は、ワシントン条約により国際間の移動に規制がかかっています。胡蝶蘭をはじめとする野生のランは、乱獲や熱帯雨林の開発で絶滅の危機に瀕しその保護が求められているからです。しかし輸出国が野生種を人工的かつ安定的に繁殖させた株に限り、輸出の許可がおり、それが我々の手に入るのです。それではここから、実際に日本で購入することのできる野生の胡蝶蘭をご紹介していきましょう。

入手できる!野生の胡蝶蘭

Pic out01

東京ドームで毎年開催される世界らん展会場の様子

出典: http://www.jgpweb.com
およそ50種近くある野生種のうち、15〜20種類くらいは国内の業者から購入することができます。加えてもう20種類くらいは、インターネットやラン展で、海外の業者から手に入れることもできます。一部の趣味家などは個人的に各国の業者と交渉し、希少種や変種を入手する人もいます。ここで紹介する野生種の胡蝶蘭は、いずれも国内で手に入れられるもののほんの一部です。

Phal.amabilis(ファレノプシス・アマビリス)

Amabilisflower0

価格相場およそ1,200〜5,000円

出典: http://www.cyberwildorchid.com
野生の胡蝶蘭としては珍しい真っ白い花びらのアマビリス、現在の贈答用胡蝶蘭の大半はこのアマビリスを親として交配を重ねた品種です。フィリピンをはじめとしてインドネシア、マレーシア、オーストラリアの一部にまで広く分布しており、地域によってリップや花びらの形が違う変種があります。野生種のなかでは比較的育てやすい品種です。一般的な花屋やネットショップで売られているアマビリスは、アマビリス同士で品種改良されたものがほとんどです。

Phal.gigantea(ファレノプシス・ギガンテア)

Giganflower01

価格相場およそ3,000〜80,000円

出典: http://www.cyberwildorchid.com
インドネシア・スマトラ島原産の野生種です。胡蝶蘭のなかでも最大級の種で、最大1mにも達する大きな葉を下垂させます。開花までに7~8年を要すため乱獲がすすみ、今では自生株の数が激減し、野生種の入手は極めて難しくなっています。

Phal.speciosa(ファレノプシス・スペシオサ)

Imgp6370

価格相場およそ1,500〜150,000円

出典: http://www.cyberwildorchid.com
花名は「派手に目立つ」という意味の、インド洋に浮かぶ島のマングローブ地帯に生息する野生種です。赤と白の配色や、赤の濃淡にさまざまなパターンが見られる、野生種には珍しい華やかな種です。病虫害に比較的強く、栽培難易度は普通です。

Phal.bellina(ファレノプシス・ベリーナ)

Bellinatop

価格相場およそ1,500〜50,000円

出典: http://www.cyberwildorchid.com
「美しい」の花名の通り、花びらのグラデーションに目を奪われる、マレーシア、ボルネオ島に生息する野生種です。野性のベリーナには強いレモンの香りがあります。しかし今では純粋な野性のベリーナを入手することはたいへん困難になりました。

Phal.hieroglyphica(ファレノプシス・ヒエログリフィカ)

Hieroflower01

価格相場およそ1,500〜5,000円

出典: http://www.cyberwildorchid.com
フィリピン一帯が生息域のヒエログリフィカは、花びらに象形文字のような模様が入ることからこの名前がつけられました。胡蝶蘭には珍しく、柑橘系の良い香りがします。栽培は比較的やさしい部類です。

Phal.schilleriana(ファレノプシス・シレリアナ)

Schilflower

価格相場およそ1,500〜3,000円

出典: http://www.cyberwildorchid.com
フィリピンに自生するとても華やかな野生種で、大株になると一本の茎に50輪以上もの花を付けます。アメリカでは特に人気があり、このシレリアナの開花に時期を合わせてラン展を開催するほどです。

Phal.mannii(ファレノプシス・マンニー)

Manniiflower

価格相場およそ1,200〜3,500円

出典: http://www.cyberwildorchid.com
インド北東部からベトナムまでヒマラヤ山脈に沿った標高500〜1500m地帯に自生する胡蝶蘭です。笹の葉のような形の蝋質の花びらを持ち、3cmくらいの星形の花をたくさん付けます。

まとめ

Mothersday 4 73f399019e0a5b26cf1a58cf69073f4b69c08c201e43aaae321281acd60a62bc

現在広く流通している胡蝶蘭も、元をたどれば原種にたどり着ききますよ。

出典: https://hitohana.tokyo
いかがでしたか?50種以上あると言われている野性の胡蝶蘭のほんの一部ですが、その魅力をお届けしました。野生の胡蝶蘭は環境にうまく適応するため、さまざまな色や形、香りを持つようになりました。その逞しさと個性こそが野生の胡蝶蘭の魅力であり、多くの園芸家を夢中にさせるのでしょう。優雅なだけではない胡蝶蘭の新しい世界へ一歩足を踏み入れてみませんか?なお、胡蝶蘭初心者の方はまず一般的に売られている胡蝶蘭をご自宅に迎え入れることから始めてみてくださいね。

お祝いで贈る豪華な胡蝶蘭をご紹介

2a94a23b1846e6e6762dcc18f3ef6643

お祝いごとやお供えで贈るギフトで定番の胡蝶蘭。おしゃれで豪華な胡蝶蘭を価格別や用途別に選べるようにご用意致しました。レビューの充実したサイトで是非お探しください。

出典: https://hitohana.tokyo

関連するまとめ