水やりの時は注意が必要な鉢カバーとは
観葉植物を育てる際におしゃれな鉢カバーを使っていますか?鉢カバーとは植木鉢を覆うことにより、観葉植物のインテリア性を高めることができる園芸商品です。簡単にインテリアコーディネートを楽しめる鉢カバーですが、実は使用する際には注意しなくてはならない点がいくつかあるのですよ。それでは鉢カバーを使用する際のメリットとデメリットについて詳しくご説明しますね。
混同しやすい!鉢カバーと植木鉢は別物
そもそも植木鉢と鉢カバーは何が違うのかと思われる方も少なくありませんよね。植木鉢とは植物を直接植え込む器のことで、底に水抜き穴が開いていることが特徴です。そのため底に穴が開いている植木鉢を室内に置く時は、植木鉢の下に受け皿を敷いて使用します。一方鉢カバーは観葉植物が入っている器をそのまま入れて使う鉢のことで、底に穴が開いていません。観葉植物をはじめとした植物はプラスチックの器に入っていることが多いのですが、購入したままの姿で飾るとスタイリッシュさがなく殺風景になりがちです。しかし鉢カバーを使用すれば、簡単に植物をオシャレに演出することができますよ。
鉢カバーのメリットとは
鉢カバーは排水のための穴を底に開ける必要がないため、鉢植えに比べてデザインに制限がないことが特徴です。デザインの他にも機能性や素材も豊富なので、様々なインテリアコーディネートを楽しむことができますよ。また部屋の模様替えなどで鉢のデザインを変えたい時、鉢植えの場合は植物を上手に植え替えしなくてはなりませんが、鉢カバーは中の器を入れ替えるだけで簡単に印象を変えることができます。さらに鉢カバーを使用すると基本的に受け皿が必要ないため、持ち運びが簡単で置き場所を選ばないことも嬉しいメリットですね。また鉢カバーを使用すると、土が入ったポットと鉢カバーの間にある空気の保温効果が期待できます。そのため鉢カバーを使用すると、土の急激な上昇や低温から植物を守ることができますよ。
鉢カバーのデメリットとは
底に穴がない鉢カバーは通気性が悪いため、植物の根が痛みやすいというデメリットがあります。そのため雨水が溜まってしまう屋外での使用には向いていません。また室内で使用する時も、水やり方法には注意が必要ですよ。さらに植物が入っている器と鉢カバーのサイズが合わないと鉢カバーの中で植物が倒れてしまうことがあります。植物を安定して飾るためにも、植物のサイズに合った鉢カバーを使用することが重要ですね。
鉢カバーを付けた観葉植物の水やりはどうする?
インテリア性が高い鉢カバーにはメリットだけではなく、管理上のデメリットもありました。特に水やり方法に注意が必要な鉢カバーは、園芸初心者にはハードルが高いように感じてしまいますね。しかし鉢カバーを使用した際の水やり方法は、いくつかの注意点を守れば基本的な観葉植物の水やり方法とあまり変わりません。それでは鉢カバーを付けた観葉植物の水やりの方法について詳しくご説明していきますね。
観葉植物の基本の水やり方法とは
観葉植物の水やりの基本は、土が乾いたら水をたっぷりと与えることです。土の表面が白っぽくさらさらとしていて、指で触ってみても湿っていない状態が水やりのタイミングですよ。土が十分に乾いていない時に水やりをすると根腐れの原因になるため、水やりの際は乾燥状態をしっかり確認してくださいね。また水やりの際は、ポットの底から水がしみ出てくるまで水を与えます。ただし受け皿に水を残したままでいると根腐れを起こしてしまう可能性があります。受け皿に溜まった水は、小まめに捨てて管理することがポイントですよ。
鉢カバーを付けた際の水やりの注意点とは
鉢カバーを使用した際の水やりも観葉植物の基本の水やり方法と同様に、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。しかし鉢カバーを付けたまま水やりをすると与える水の量がよく分からないため、水をあげすぎてしまう傾向があります。もし水やりをして多量の水を植物に与えたままにしていると、鉢カバーの中に水が溜まってしまいますよね。植物の入った器が長時間水に浸ってしまうと根腐れの原因になるため、水やりをした鉢カバーに溜まった水は必ず捨てましょう。
鉢カバーから出して水やりする
鉢カバーをしていると水やりの際に与える水の量が分かりづらいですよね。水やりの際に水の量を確認するためには、植物の入ったポットを鉢カバーから外して水やりをするのが確実です。また鉢カバーに防水性がない素材の場合や濡れては困る場所に置く場合にも、ポットを取り出して水やりをしてあげることをおすすめします。鉢カバーを外してから水を与える時は、ポットの底から水が排水された後によく水を切ってから鉢カバーに戻しましょう。根腐れの防止になりますよ。ただしポットを外してから水やりをする方法は、持ち運びが困難な大型サイズの観葉植物には向きません。無理をしてしまうとポットを倒してしまったり怪我をしてしまう恐れがあるため、楽に持てる小型から中型サイズの植物向きの方法です。
水やり後に鉢カバーに溜まった水を捨てる
鉢カバーを付けて水やりをする際は、鉢カバー内に水が溜まったままになってしまいます。水を溜めたままにしていると根腐れの原因になるため、残った水は小まめに捨てる必要がありますよ。そのため水やり後は必ず鉢カバーの中に残っている水の量を確認し、水が残っているようであればポットを外して溜まった水を捨てましょう。ただし鉢カバーの水を捨てる際には植物のポットを出し入れする必要があるため、重量がある大型サイズの観葉植物には向きません。また壊れやすい素材で出来ている鉢カバーの場合は、重いと水を捨てる時に落として割ってしまう可能性があります。怪我をしないためにも、無理なく持てるサイズの鉢カバーの場合に行ってくださいね。
道具を使って水を捨てる
水やりの度に大きくて重い植物を鉢カバーから出し入れするのは大変ですよね。また大型サイズの鉢カバーを持って溜まった水を捨てる行為も、破損や怪我の恐れがあるためおすすめできません。そのため大型サイズの観葉植物の水やりの際は、スポンジや灯油ポンプ、スポイトなどの道具を使って鉢カバーの隙間から溜まった水を排出しましょう。鉢カバーの形状では使えない道具もあるため、それぞれ使いやすい方法を選んでみてくださいね。
水やりしやすい!おすすめ鉢カバー素材をご紹介
鉢カバーを使用した際の水やりの基本的な方法は確認できましたか?水やりが手間になってしまうと、鉢カバーを使うことを躊躇してしまいますよね。しかし鉢カバーの素材を変えるだけで、水やりの管理が楽になることがあります。それでは水やりがしやすい鉢カバーの素材をいくつか厳選してご紹介しますね。
どんなインテリアとも相性抜群!陶器製

陶器の鉢カバーは自然な風合いが魅了です。
陶器製の鉢カバーはデザインやカラーバリエーションが豊富なため、様々な植物やインテリアに合わせて飾ることができますよ。また釉薬が塗られた陶器はツヤのある質感が美しく、どんなインテリアとの相性が良いことが魅力です。さらに表面に貫入というヒビ模様が入った商品は和テイストやアンティーク調のインテリアにもぴったりですよ。土の素材感がある商品はナチュラルな雰囲気があり、和・洋どちらのインテリアにも合わせやすいため人気があります。
陶器製カバーのメリットは、釉薬が塗られているため耐水性に優れていることです。カバーを付けたまま水やりをしても水漏れしにくいため、室内を汚すことはありませんよ。ただし陶器製カバーは通気性が悪いため、根腐れしやすいというデメリットがあります。根腐れさせないためには、水やりの際に溜まった水を小まめに捨ててくださいね。また陶器は割れ物なので、水やりの後に溜まった水を捨てる時に割れないように注意しましょう。大型サイズの商品になると重量もあるため、カバー内に溜まった水の排水にはスポンジなどの道具を使うことをおすすめします。
陶器製カバーのメリットは、釉薬が塗られているため耐水性に優れていることです。カバーを付けたまま水やりをしても水漏れしにくいため、室内を汚すことはありませんよ。ただし陶器製カバーは通気性が悪いため、根腐れしやすいというデメリットがあります。根腐れさせないためには、水やりの際に溜まった水を小まめに捨ててくださいね。また陶器は割れ物なので、水やりの後に溜まった水を捨てる時に割れないように注意しましょう。大型サイズの商品になると重量もあるため、カバー内に溜まった水の排水にはスポンジなどの道具を使うことをおすすめします。
扱いやすい!樹脂製
樹脂製の鉢カバーはデザインや色のバリエーションがとても多いことが特徴です。また樹脂はとても軽量な素材なので、持ち運びが簡単に出来るのも魅力ですね。さらに価格も千円以下の商品からリーズナブルに購入できるため、頻繁に鉢のデザインを変えたいという時はおすすめです。
樹脂は防水性がとても高いため、植物のポットを入れたまま水やりをしても床を汚す心配がありません。また軽くて壊れにくい樹脂製カバーは、水やりの際に溜まった水を捨てやすいことがメリットですね。ただし樹脂製カバーは通気性が悪く土が乾きにくいため、根腐れしやすくなります。そのため水やりの際は小まめに溜まった水を捨ててくださいね。
樹脂は防水性がとても高いため、植物のポットを入れたまま水やりをしても床を汚す心配がありません。また軽くて壊れにくい樹脂製カバーは、水やりの際に溜まった水を捨てやすいことがメリットですね。ただし樹脂製カバーは通気性が悪く土が乾きにくいため、根腐れしやすくなります。そのため水やりの際は小まめに溜まった水を捨ててくださいね。
とってもスタイリッシュ!金属製
メタリックな金属の鉢カバーは、スタイリッシュな雰囲気のインテリアにぴったりです。使用している金属の種類によって、様々な風合いを楽しめることも魅力ですね。金属の鉢カバーと観葉植物との相性は非常に良く、硬質なメタル素材が柔らかなグリーンをさらに引き立たせてくれますよ。
金属製の鉢カバーは耐水性があるため、床を濡らしたくない場所で植物を育てる場合におすすめです。水やりも、植物のポットを鉢カバーに入れたまま行えます。ただし通気性は悪いため、根腐れしないように水やりの後に溜まった水は小まめに捨てる必要がありますよ。また金属製カバーは管理が悪いとサビ等が発生する場合があるので、水分は小まめに拭き取ってくださいね。さらに金属にはブリキなどの軽い種類やステンレスなど重い種類がありますが、重い金属の商品を使用している場合は水やりなどで移動するときは少し力が必要になります。
金属製の鉢カバーは耐水性があるため、床を濡らしたくない場所で植物を育てる場合におすすめです。水やりも、植物のポットを鉢カバーに入れたまま行えます。ただし通気性は悪いため、根腐れしないように水やりの後に溜まった水は小まめに捨てる必要がありますよ。また金属製カバーは管理が悪いとサビ等が発生する場合があるので、水分は小まめに拭き取ってくださいね。さらに金属にはブリキなどの軽い種類やステンレスなど重い種類がありますが、重い金属の商品を使用している場合は水やりなどで移動するときは少し力が必要になります。
安定性バツグン!セメント製

セメント製のカバーは重厚感がありますね。
セメント製の鉢カバーはシンプルなデザインの商品が多く、様々なインテリアと合わせやすい特徴があります。グレーのイメージが強いセメント製の鉢カバーですが、セメントの種類や混ぜる材料などによって質感や色が変わるため商品のバリエーションが大変豊富なのですよ。さらにセメント製は重さがあるため、背の高い植物でも安定して飾ることができます。セメント製の鉢には表面がザラザラしている商品が多いので、室内の床を傷つけないように布やフェルトなどを敷いて飾ると良いでしょう。
セメント製の鉢カバーは防水性が高いため、植物のポットを入れたまま水やりをしても水漏れの心配はありません。ただし通気性が悪く根腐れしやすいというデメリットもあるため、水やりで残った水は必ず排水しましょう。重くて持てない時は、スポンジやポンプなどを使用して水を吸い取ってくださいね。さらに丈夫そうに見えるセメント製の鉢ですが、実は衝撃には脆い特徴があります。水やりで持ち上げる際は落として壊さないように気をつけましょう。
セメント製の鉢カバーは防水性が高いため、植物のポットを入れたまま水やりをしても水漏れの心配はありません。ただし通気性が悪く根腐れしやすいというデメリットもあるため、水やりで残った水は必ず排水しましょう。重くて持てない時は、スポンジやポンプなどを使用して水を吸い取ってくださいね。さらに丈夫そうに見えるセメント製の鉢ですが、実は衝撃には脆い特徴があります。水やりで持ち上げる際は落として壊さないように気をつけましょう。
ナチュラルで素敵!天然素材製

籐・麻・木素材などの天然素材製の鉢カバーはナチュラルな雰囲気が素敵ですね。
籐・麻・木などの天然素材を使用した鉢カバーは、主張が強すぎないためインテリアに調和しやすいのが特徴です。また天然素材の鉢カバーはアジアンテイストのインテリアとの相性は抜群ですよ。さらに軽くて植物移動も簡単なので、植物の管理がしやすいことが魅力です。籐や麻などを編んで作られた鉢カバーは編み目模様が大変美しく、存在感もあるため人気の高い商品ですよ。
天然素材の鉢カバーは水に濡れてしまうと変色やカビ、腐敗などを起こしてしまう可能性があります。そのため水に弱い天然素材製鉢カバーを使用する際は、ポットのから水が溢れないように受け皿やビニールを敷いて使用することがおすすめです。また鉢カバーを付けたまま水やりを行うとカバーが水で濡れてしまうため、ポットを取り出してから水やりが出来ると良いですね。
天然素材の鉢カバーは水に濡れてしまうと変色やカビ、腐敗などを起こしてしまう可能性があります。そのため水に弱い天然素材製鉢カバーを使用する際は、ポットのから水が溢れないように受け皿やビニールを敷いて使用することがおすすめです。また鉢カバーを付けたまま水やりを行うとカバーが水で濡れてしまうため、ポットを取り出してから水やりが出来ると良いですね。
まとめ
いかがでしたか?鉢カバーを使用して観葉植物を育てる際の水やりの注意点、さらに水やりしやすいおすすめの鉢カバーの素材をご紹介しました。デザインやカラーバリエーションが豊富な鉢カバーは、簡単に鉢の印象を変えることができるため気分や季節によって取り替えてみても楽しいですよね。ぜひおしゃれな鉢カバーのメリット・デメリットをしっかりと確認して、観葉植物を素敵に演出してみましょう。