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多肉植物を育てるポイント!水・日光・温度・土

ベランダにたくさんの多肉植物たちが飾られています。

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多肉植物は、茎や葉などに水をたくわえる性質を持つ植物のことで、肉厚の葉やぷくぷくとした手ざわり、多様な姿形で今大変人気があります。お部屋で小さな寄せ植えを育てていたり、オフィスの机上に飾ったりしている方もいるのではないでしょうか?茎に水分を蓄えていますので、日常管理は難しくありません。忙しい毎日でついうっかり多肉植物を枯らすこともあるのです。その原因の1つに「日光」があります。多くの一般的な観葉植物同様に、多肉植物は適した場所に置いて、日当たりに心配りをする必要があります。多肉植物の原産地や多肉植物の育て方を見ていきましょう。

野生の多肉植物

自生するサボテンたちが広がるメキシコの荒野です。日光を浴びて、のびのびとしていますね。

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これは、アメリカ南部メキシコ国境付近に自生するサボテンの姿です。何にも遮られず、そのまま届く日光を全身に受けて、どのサボテンも元気いっぱいに見えます。

日本にも自生している多肉植物があります。

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こちらは日本を原産地とする多肉植物で、属名はセダム、流通名をタイトゴメと言います。直射日光が当たっても平気で、マイナス1~2°Cの寒さに耐えます。写真のタイトゴメがコンクリートの割れ目からも生えているように、本来岩場を好む植物で、海岸に近い岩場などでみられやすいそうです。このように多肉植物は自然のなかで、太陽のもと一生懸命生きているのですね。

水やりは控えめに

水の与え過ぎは避けましょう。

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多肉植物は身体の中に水をたくわえています。水やりを忘れるより、水やりのしすぎの方が根腐れなどの深刻な結果につながりやすいので、多肉植物の適切な育て方として、まずは「水は控えめ」と覚えておくといいでしょう。水やりのタイミングは多肉植物の種類によって違いますが、中には数ヶ月単位の期間をあけたほうが良い種類もあります。一般に、多肉植物の葉は水やりしすぎるとブヨブヨになり、水やりが不足しすぎるとシワシワになりますので、観察しながら調整してください。種類ごとの特性を学ぶことと、大体いつごろ水やりしたのか覚えておくことも重要なポイントとなります。

日光の当て方に工夫を

多肉植物は日光が好きですが、当たり過ぎに気を付けましょう。

多肉植物は基本的に日光を好みます。屋内・屋外のどちらで育てるのであっても、しっかりと日照が確保できる場所を選ぶのが、育て方として正解でしょう。理想的な置き場所は、1日3~4時間は日光に当てることができる場所です。また、なるべく午前中の日が当たりやすい場所だと、より好ましいでしょう。西日はとても強いので、いくら日光が好きな多肉植物でもストレスになることが多いためです。特に夏の午後の日光は厳しいので、葉焼けを起こして、色が変わってしまう場合も少なくありません。屋内なら、直射日光の当たらない東側、南側の窓辺などで育てるのがベターです。

温度は生育型による

多肉植物のひとつ・サボテンは、寄せ植えがしやすくかわいいため、人気がある種類です。

多肉植物は暑く乾燥した土地に育つ種類が多い植物ですが、実は「夏型」「冬型」「春秋型」とタイプがあります。熱帯に育つ種類は夏型、高地などに育つものは冬型がおもです。耐寒温度は、冬型の種類なら0℃以上と概ね強く、夏型、春秋型の種類は弱めですが、どのタイプでも真冬の寒さは禁物なのです。屋外で育てていたら屋内に移し、適度な日光と風通しを確保できる場所で管理するといいでしょう。一方、暑さについて「冬型」「春秋型」があまり強くないのはもちろん、「夏型」の種類でも、いくらでも大丈夫というわけではありません。高温多湿な日本の夏を越すための育て方としては、真冬と同様、日光があまりきつくなく、風通しの良い場所を選んで置くことがベストでしょう。外に置いている場合は、園芸用の遮光ネットをかけるのも有効な育て方です。

土は多肉植物用を

適切な土は、適切な育て方への最初の一歩です。

多肉植物の土に求められる条件は、通気性が良いこと、水はけが良いこと、同時にある程度の保水性、保肥性があることなどです。また、粒の形は均等なほうが好ましいと言われます。普通の園芸用の土を配合して使ってもかまいませんが、多肉植物専用の市販の土を使う方が便利で、安心なのです。また自分で土を配合する場合は、赤玉土、鹿沼土、日向沙といった粒の大きい土を3:2:2くらいでブレンドしたものを基本にしましょう。そして、水はけ重視なら軽石、保水性重視なら腐葉土を追加して調整すると良いでしょう。なお、寄せ植えする場合でも土は同じでかまいませんが、できれば多肉植物のタイプ(夏型・冬型・秋冬型)をそろえるのがおすすめです。多肉植物の植え替えや水やりの時期が揃うので、育て方が煩雑にならず、管理が楽になるでしょう。

多肉植物の日照問題その1【日光不足】

健康そうな多肉植物たちの寄せ植えです。

ここまで多肉植物の育て方を簡単にご説明してきましたが、そのなかでも特に大切なのは日光でしょう。多肉植物の多くは日光が大好きなので、日照不足となることは避けましょう。しかし直射日光など強すぎる日差しは多肉植物を弱らせますし、日光が苦手な種類の多肉植物もありますので、単純に「日の当たる場所なら大丈夫」とも言い切れません。大切なのは、多肉植物の日照不足のサインを知っておくと適切な育て方ができます。

葉がブヨブヨで黄変したりひょろひょろ

日光不足で力なく伸びた多肉植物です。早く改善してあげたいですね。

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多肉植物の葉が何だかブヨブヨとしてきたうえ、黄色く変色してきた。そのような場合には日光が足りないか、根っこの部分が蒸れていることが考えられます。また、茎がひょろひょろと伸びてきたり、ギュッと身を寄せ合っていた多肉植物の寄せ植えが、なんとなくやせてスカスカに見えてきたりしたら、それは「徒長」という日光不足のサインです。徒長とは、十分な日当りを得られない植物が日光を求めて伸びていくことで、普通に伸びた茎や葉と違い、明らかに元気がありません。葉の黄変や徒長に気づいたら、とりあえず明るい窓際に置いてみましょう。多肉植物も突然の環境変化にはびっくりするので、まず1週間その場所で慣らしてください。そのうえで必要だと感じたら、さらに日光が当たりやすい場所に移動しましょう。

多肉植物の日照問題その2【日光過多】

日光が強い季節は、育て方にも一工夫が必要です。

日光不足と同じくらい、多肉植物にダメージを与えるのが日光過多です。日光に当たり過ぎると多肉植物の葉は葉焼けを起こし、茶色、白、黒などに変色してしまいます。また、日光過多に水やりのし過ぎや風通しの悪さが加わると、土があっという間に蒸れて根腐れを招きます。植物は一様に、根腐れが起こるとやがて枯れることが多いですから、日差しが強い季節は様子をよく観察して、多肉植物の枯れる理由を良く見極めましょう。少しでも「おかしい」と思ったら、日当たりが優しく、風通しの良い場所に迷わず移動しましょう。同時に、土が蒸れる原因がないか、水やりのタイミングは適切か、鉢の中に根がいっぱいになっていないか、などの事柄についても確認するとより確実です。

葉が乾燥してシワシワ

しわしわになりかけている多肉植物。

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ぷくっとした葉っぱが特徴的な多肉植物ですが、条件が悪いと、葉が乾燥してシワシワになることがあります。この原因は、水やりの不足と直射日光の当たり過ぎにある場合が多いのです。まず、日光の当たり方を見てみてください。直射日光はもちろん西日が長時間当たるような条件下にあるようなら、移動か遮光どちらかの対策が必要です。いつどのくらい水やりをしたかも見直してみましょう。多肉植物に頻繁な水やりは不要ですが、もしかしたら間が空きすぎているかも知れませんし、前回の水やりが少なかったかもしれません。思い当たる場合は、改めて水やりをしてみましょう。

秘訣!多肉植物と日光問題急がば回れ

多肉植物には日光不足も日光過多もトラブルのもと、と聞いて、「意外と育て方が面倒そう」などと思っていませんか? 多肉植物にはいろいろな種類があるため、「はじめから置く環境に合った多肉植物を育てる!」という対策が可能なのです。どのような場所にどんな多肉植物が適しているのかご紹介しますね。

室内で育てるならグリーン系統のものを選ぶ

グリーンの多肉植物は、目に優しくて癒されます。

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グリーン系の多肉植物はタイプ分類で「春秋型」になるものが多数あります。適度な日光を好む春秋型は、室内で育てるのに向いた種類です。たとえば南アフリカ原産の「グリーンネックレス」は、細い茎に豆粒のような葉をつけた可愛らしい姿で、とても丈夫なのでおすすめです。また、アメリカ南部~中央アメリカ、南アメリカに分布する「エケベリア」も、春秋型の多肉植物です。肉厚の大きな葉が花のように広がる姿が可愛らしく、愛好家が多い種類です。秋は紅葉しますから、紫に近い色あいも楽しめます。

屋外で育てるならパープルやオレンジ色系統を選ぶ

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戸外で育てるなら、直射日光にも強い夏型の多肉植物がいいでしょう。たとえば、南アフリカなどが原産で、サボテンタイプから草花のようなものまでいろいろな姿の種類がある「ユーフォルビア」などです。ユーフォルビアにはパープル系、オレンジ系の色合いを持つものが多数あり、そのなかの「ユーフォルビア・オベサ」は、薄い紫の縞が入った丸い姿がとても可愛らしく人気です。また、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で、日本では「カネノナルキ」という縁起の良い名前がついた多肉植物も、強い日光に負けない夏型の種類です。葉の先はパープル~オレンジっぽく色づいています。

並べる場合は適度な間隔を置く

適度な間隔が必要です。

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多肉植物は、同じ鉢への寄せ植えもすてきですが、いろいろな鉢を並べて飾るのもおしゃれなものです。ただ、あまりにも間隔をつめすぎてしまうと、お互いに影を作って日光を遮ってしまう危険がありますし、風通しの面でも不十分になるかもしれません。並べる場合は、それぞれの間隔を適度にとり、時間ごとの日光の角度にも気を使ってレイアウトすることをおすすめします。

ハオルチア!日光が不足する日陰でも育つ多肉植物

可愛いハオルチアの寄せ植えです。

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ハオルチアは、多肉植物の中でも、日陰で育てやすい種類の代表格です。室内に多肉植物を置きたい方には本当におすすめの種類ですので、特徴と育て方をご紹介します。

ハオルチアの特徴

ハオルチアマルミアーナ(Haworthia Murumiana)です。

ハオルチアはアフリカを原産とする多肉植物です。非常に多くの種類がありますが、大きく分類すると葉が硬い「硬葉系」とやわらかい「軟葉系」とに分けることができます。とがった葉が揃えたように綺麗に広がり、美しくまとまった姿を見せているのが硬葉系、葉の一部が透けたようになっていて、透明感のある外見をしているのが軟葉系です。なお、もともと乾燥した岩場や木々の間などに自生していたハオルチアは、日光や湿気を非常に苦手としていますから、室内向きな多肉植物ということになりますね。インテリアとして便利な植物なので、ハオルチアだけで寄せ植えを作るのも良いでしょう。

ハオルチアの育て方

ハオルチアは日光が苦手な種類の多肉植物だとお分かり頂けたでしょうか。他の多肉植物にも増して直射日光は厳禁ですので、なるべく室内で育てるのが正しい育て方でしょう。成育タイプは「春秋型」で、3~6月頃と9~11月頃がそれぞれ生育期にあたりますので、水やり、肥料、植え替えや寄せ植え作りはその時期に行いましょう。それ以外の季節、特に真夏と真冬は休眠の時期なので控えるようにします。なお、生育期の水やりは惜しまずにあげて結構です。肥料は、与えるなら液肥や固形肥料などを少量施すのが良いですが、通常あまり必要としません。ハオルチア同様に半日陰で育つ観葉植物との寄せ植えもとても素敵ですよ。

まとめ

多肉植物の寄せ植えで作られたリースです。

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多肉植物の育て方では、日光とのお付き合いの仕方がとても重要だということをお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?多肉植物は種類が多く、日光を好むか好まないかはもちろん、生育タイプも種類によって多様ですから、戸惑うこともあるかもしれません。でも、育てている多肉植物や、これから購入しようとする多肉植物の特徴をきちんと理解しておけば、育てていくのは簡単です。多肉植物に限らず、身近に飾ってあるインテリアグリーンそれぞれに適した環境や育て方を知って、元気に育つように見守ってあげたいものですね。多肉植物に必要な日光の量や置き場所に気を配って育てて、長く楽しんでくださいね。
多肉植物の寄せ植えならひとはな

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